MTDK1

ブロックチェーンで何か作りたいって言われても・・・

ブロックチェーンで何か作りたいって言われても・・・

本記事は勉強会参加者から聞いた話を脚色した私の妄想です。

ブロックチェーンで何か作って

上司やお客様から「ブロックチェーンで何か作ってみて」とか言われたことありませんか? もしくは、ブロックチェーンっていう言葉が営業で使えそうだから何か企画してみようなんてこととか

「ブロックチェーンで何か作って」と言うのは「乗り物でどこか行ってみて」と同じような感じで何をすればいいかわかりません。 「ドローンで何かやって」「機械学習で何かやって」「AI で何かして」

新しい技術って使いたいですよね、なんか提案するのもかっこよさげな感じですしね。 「このサービスはブロックチェーン技術を利用して、世界で初めての・・・・」って言いたいんですよね。わかります。

ブロックチェーンって何ができるの?まずはブロックチェーンが何かを調べることから始めます。

ブロックチェーンで何ができるのか調べてみる

  • 食品のトレーサビリティを・・・
  • 海外送金が早くて手数料が安くなる・・・
  • 書類への押印をなくす・・・
  • 社内専用の通貨を作る・・・

最近はブロックチェーンを利用したサービスの事例も増えてきました。 ネットで調べられるものの多くはサービスの説明+ブロックチェーンを使ってます程度ではないでしょうか ブロックチェーンについてもっと調べることになります。

代表的なブロックチェーンとして Bitcoin, Ethereum などがあり、暗号資産(暗号通貨、仮想通貨)やスマートコントラクトがあります。 スマートコントラクトを使って何か作れないか?と考え始めます

もっとブロックチェーンについて調べてみる

調べていけば行くほど泥沼にはまっていく様子が見えます。 結局ブロックチェーンって何?暗号資産?スマートコントラクト?データベースなの? 非中央集権で従来のサーバークライアント方式じゃない・・・ パブリック型、コンソーシアム型、プライベート型 データは全てのノードで同じものが保存されてる。 仕様を追いかけようとするとホワイトペーパーをみることになり、ほとんどが英文である上に専門用語ばかり 暗号化技術、ビザンチン問題、コンセンサスアルゴリズム・・・

あきらめて提案書作成、多めの見積もり

もう訳わからなくなります。これ以上調べるのをやめたくなりますね。

調べるのをやめて事例を探し始めます。面白そうな事例を見つけて、ちょっと変えて提案書を作成

あとは提案が通ったら「開発会社に丸投げ!!!」 よしきたこれでOK! ブロックチェーン+画面デザイン だという思い込みによる見積りでちょっと多めにしておこう

開発会社に見積もり依頼をすると倍どころか10倍近い見積もりがきたりします。

え?何でそんなに高いの?スマートコントラクトを作るのって、そんなに高いの?何で?え?どうしよう・・・・

まとめ

ブロックチェーンだけで何か作れるということはないんです。スマートコントラクトを作るだけってことはないんです。 少なくともユーザーインターフェース(専用アプリ、Web など)が必要になります。 検索する必要があるならばオフチェーンアプリも考えなければいけません。

そもそもブロックチェーンじゃなくていいよね?っていう企画になりやすい・・・

今後

今後は「Substrate を使ってブロックチェーン技術を学習する」をテーマに BDevUx 勉強会の発表内容を整理して記事を追加していきます。

comments powered by Disqus

Related Posts

ブロックチェーンに接続するための構成

ブロックチェーンの直接の利用者(ユーザー)が誰なのかを確認しましょう。 ここでは利用者というのはトランザクションを生成し、ブロックチェーンネットワークに送信する人やアプリとします。